こんにちは、しらたきです。
今日(12月12日)17時まで東京ビッグサイトで開催中、日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2015」に行ってきました。
メーカでものづくりをしていると、機能を進歩させたり、処理を高速にしたり、どんどんハイスペックなものを作って、収益性の高い製品を作ろうと無意識のうちに考えている自分たちがいます。ただ、世の中の人たちは、そんなに高性能なものばかりを追い求めていないし、マーケットの要求は絶対別のところにあるよね、と個人的には思っています。
そんな思いがあって、一つの観点として、「エコ」をテーマに展示が行われているエコプロダクツ2015に行ってきました。
企業に所属しているので事前登録して入場しましたが、一般の方でも当日参加できるそうで、結構一般の人だなって方たちが沢山。学生さん達というか、小中学生がたくさん居て、各企業ブースも商談会というより、PR的なブースづくりが目立つ、珍しいスタイルの展示会になっています。
テレビ報道でも何度も放映されているようなので、各企業ブースの紹介はそちらにお任せするとして、一つのブースについてだけ、私のブログではご紹介します。
子供たちがたくさん見学している会場の奥に、ほとんど大人たちだけしかいないブースがありました。
「JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2015」という、今年初めて始まった木を使った工業デザインの表彰制度のブースでした。
どんな目的なのかなと、ホームページを見てみると、戦後造成した人工林が本格的な利用期に入っていて、有効活用していかなければならない時期になってきたため、この国産木材をもっと活用していきましょうよ!ということのようです。
たくさんの木工製品がありますが、国産木材で作ったエレキギターの音響特性を調べる取り組みが表彰されていました。ギターの音色を決めるのは木材なので、国産木材でどんな音色が響くのか楽しみな製品です。
あとは、この可愛いテーブル。多角形を活用したデザインで、プラスチックや金属では出せないマットな質感で、色があっても木目も見えるというのは木材ならではです。
あと、余った端材を捨てずにメッセージカード替わりに活用し、浮かべることで木の良い匂いがするお風呂に入ることができるとか、小学校で使う机の天板を裏山の木材で作り、6年間その机を使い続けることで木材への愛着を深めるといった取り組みも紹介されていました。
エコ!エコ!エコ!と叫ぶように取り組むのはさすがに疲れてしまいますけど、木材とか竹とか、そういった素材を大切に使う気持ちを育てていければ、自然にエコに対する意識は芽生えていくことでしょうし、今回の展示会に参加した小中学生達が大人になった時に、今より少しはモノを大切にする時代にできていければいいなと、大人の一人として思いました。
でも、この展示会に参加するのに、階段があるのにエスカレーターに長蛇の列を作る大人たちを見ると、険しい道のりだなと思った次第です(笑)。