ソフトウェア技術者が断言。VPS上でのブログ運営は面倒くさい(2015年8月現在)

投稿日: カテゴリー: サーバ
Photo by https://www.flickr.com/photos/torkildr/
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こんにちは、しらたきです。

ブログ運営をしていくと、馬鹿にならないのがサーバ費用です。

Livedoorブログやはてなブログ を使う手もありますが、広告の問題や拡張性等を考えるとサーバレンタルの方が良いかなと思ったりもします。

そこで今日はこのサーバ問題についてのお話です。

VPSのメリット

コストを下げるために思いつくのが、VPS(Virtual Private Server)です。

サーバの全てを管理できる専用サーバのメリットを活かしつつ、ハードウェア自体は他のユーザと共有することでコストを低減できるために、最近人気のサービスです。私も、さくらのVPSカゴヤのVPSを使っています。というのも、ソフトウェア技術者なのでブログを作りつつ、ついでに開発環境としても遊べるのです。

ブロガーにとってのVPS利用

しかし、普通のブロガーさんはLinuxのソフトウェアを開発したりはしないので、どこまでのメリットがあるかというと、疑問な所です。

例えば、VPSを使おうとすると、まずはどのOSを使うかを決めて、Linuxのコマンドを覚えて、ApacheやSQLといったサーバ用ソフトウェアをインストールして、更にセキュリティ対策にも気を使わなければなりません。特に自由度の高いVPSではセキュリティが甘い状態で放置しておくと、悪意のあるクラッカーからの攻撃にあい、踏み台として使われる場合もあります。

これだけ気を使うのは、ソフトウェア技術者の私でも骨が折れる作業です。

そんな理由でVPSのブログ運営は安く運用できるけど、面倒くさいなと感じ始めていました。

ブロガーはどんなサーバを使うべきだろうか

ブログを書くだけに集中しようとすると、Webサーバに特化したレンタルサーバが良さそうです。レンタルサーバの選定では、

  1. 複数の独自ドメインが使える
  2. WordPressが使える
  3. 将来バズった時に転送帯域に余裕がある
  4. メールサーバもついてるとありがたい
  5. セキュリティがしっかりしている
  6. 費用帯効果が高い(ただ安いだけでは駄目)

といった所に気を使う必要があります。

複数の独自ドメインが使える

安いレンタルサーバの場合、まず独自ドメインが1個もしくは数個しか使えない場合があります。これでは、どんなに安くても複数のサイトを運用しようとすると、複数の契約を持たねばなりません。そのため、扱える独自ドメインの数に制限がない契約が理想的です。

WordPressが使える

ここ最近ではWordpressが使えないサーバは減ってきましたが、使えないプラグインがあったりと制限があるサーバがまだまだあります。サーバ屋さんの名前と、”Wordpress”の組み合わせで検索してみると、問題があるサーバ屋さんは記事が出てきたりしますので、契約する前に調べてみることをオススメします。

将来バズった時に転送帯域に余裕がある

その昔、Yahooのディレクトリ検索が盛んだった頃、管理していたサイトがディレクトリ検索に登録され、更に注目のサイトとしてピックアップされたことがありました。その時は、無料レンタルサーバを使っていたのですが、急にアクセス数が増え、サーバ屋さんの転送量制約に引っかかり、「3日以内に転送量を下げないとサーバから追い出すぞ」とメールを受け取ったことがありました。日間1000UV程度のサイトが30000UVまでアクセス数が伸びたわけで当然なのですが、その時は徹夜でサイトの各画像の圧縮効率を上げ、乗り切ることができました。

今で言うところの「バズった」に近い経験をしたわけです。この経験から、転送量の制約は結構重要だと考えています。

簡単に言うと、[1ページに表示される画像のトータルサイズ]×[ページビュー]でおおよその転送量が分かりますので、目標とするページビュー数に耐えられるサーバかを把握しておくと便利です。

まともなメールサーバもついているとありがたい

各サーバ屋さんでWebサーバとしての機能は充実しつつありますが、メールサーバがチープだったり、そもそも付いていなかったりというサーバがあります。各ドメイン毎にメールアドレスを設けた方が何かと便利ですので、メールサーバについても注意する必要があります。

セキュリティがしっかりしている

なかなか判断が難しい所ですが、管理画面にセキュリティ関連の項目がないサーバは辞めた方が良いです。全て任せてくださいとうたっているサーバ屋さんもありますが、現実的にはそういうサーバ屋さんの方がやらかしていることが多い気がします。

費用対効果が高い(ただ安いだけでは駄目)

サーバ契約1つあたり数百円のサーバ屋さんもありますが、ここまでに述べた観点が弱いと、結局、追加の費用が発生したりと自分自身の手間が増えます。自分自身の手間が増えるということは、それだけブログを書く時間が減るわけですから、時間をお金で買うと考えればある程度の費用でも信頼できるサーバ屋さんを使っておいた方がトータルのメリットは大きいはずです。

例えば、障害が発生して、バックアップからWordpressを復旧したりと考えたら、運営がスタートしたサイトでは数日間復旧に時間を要することもありえます。

リスクマネジメントが重要です。

結局、何を使えばいいの?

初心者はさくらサーバがオススメです。なぜならば、利用者が多い分、運用にあたってのトラブルについて情報が多いため、トラブルシューティングが簡単だからです。

ただ、私はエックスサーバを使っています。

エックスサーバは費用的には一ヶ月1000円から、それに初期費用も取られますし、コストだけを見ると安いとはいえません。しかし、ここまで述べた観点全てを満たしていて、管理コンソールも使いやすく、久しぶりに惚れ込んでいます。

試用ができますので、まずは試してみてください。詳しく説明するより、使っていただく方が分かっていただけると思います。百聞は一見にしかずですので、試してみることをオススメします。

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